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2005年11月

2005年11月30日 (水)

麗しのメンズ

 迷いの森状態で突入した大学院のゼミ発表が終りちょっと一息。
たくさんのアドバイス有難うございました!しかしながら次なる発表が待ち受ける・・・。

尊敬するスイスの学者、ヒルティは『幸福論』(岩波文庫)「仕事の上手な仕方」のなかでこう言っている。

 「何よりも肝心なのは、思いきってやり始めることである。仕事の机に向かって
    心を仕事に向けるという決心が結局一番むずかしいことなのだ。…
    ある人たちは、始めるのにいつも何かが足りなくて、ただ準備ばかりして
  なかなか仕事にかからない。そして、いよいよ必要に迫られると
    今度は時間の不足から焦燥感におちいり、これがまた仕事の妨げになる…」

  「諸君にとってもっとも容易なものから始めたまえ、ともかくも始めることだ。」

等など・・・大きく6項目に分れている。これを読んだときにまったく当たり!と思った。
私は準備ばかりしている。
しかしここでいう準備とは、必要な資料のことばかりではない。
机をキレイにすることだったり、文章を打ちながら飲む自分用のお茶の事だったり…。
どうでもいいことで午前中いっぱい使ったこともある。(今日もヤバイ!)

  でも好きなことからやり始めていいんじゃない!

と、レジュメも作らずにやっとこさ辿りついた本日のお題

「メンズ・ファッション」(前セツ長い!)

 先日、某大手衣料関係会社の会合にお招きされて「色彩」についてお話すること
1時間…。この日は社長さんをはじめ出席者の7割が男性で、
テーマは「接客力・似合う色を見つける」という二本柱。
しかし男性メインとはいえ会場はアパレル特有の華やかムード。

 まずは似合う色を見つけるために自分の「目の色と、肌の色と、髪の毛の色」チェック!

Img_0199男性の場合は、ブルーベースかイエローベースかを見つけることが出発点。
この時のチェックカラーは「グレーV茶色」。
ここで似合わない色を身につけると「不健康、老ける、不潔」
という3F状態になり、加えて「やる気無し」という烙印を押される可能性が…。
こうお話すると会場のみなさんの眼が俄然やる気になってきました。

さらにその先のチェックは「ライトグレーか黒か」or「焦げ茶かキャメルか」という展開。

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さてさての再確認⇒「やはり日本人男性には茶系は難しいのかな」ということ…。

でも、でも逆にいうと茶系(特に明るい茶)が似合う人は少数派だから、
どんどん着ると魅力的だ と思う。
以前ヨーロッパ旅行した時、茶色を上手に着こなしている男性がいっぱいいて
勝手に写真を撮りまくったなぁ。

キャメルのような琥珀色のような茶色のジャケットの襟元に赤のマフラー、
こんな人達が街の交差点に何人もたたずんでいて、
20代だった私はただウットリと眺めていましたね~。(つづく・・・)

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【キャメル】ラクダの毛でカシミア織りにした高級な洋服地。
ラクダは上代にはすでに渡来していたが、一般的には江戸時代後期、
文政頃(1818-30)知られる。 この頃、雄雌のラクダが見世物になっていて
男女の二人連れを「らくだ」といった。     小学館『色の手帖』
~やっぱりねぇ、キャメルって何だか色っぽい色だと思ってました~  by masami

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●パワフルな親友、はなまるアナの庄司麻由里さんがブログを開設!
その名も「庄司麻由里のカッパすいすい」それにしても私と違ってエライなぁ。
毎日更新している!そして泣けるような営業の日々…。もらい泣きしますわ、ウ、ウッ。

これ読むと私もまだまだ修行が足りないナと思う。
お友達リンクからどうぞ!

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2005年11月26日 (土)

へのカッパ

 私の17年来の友、TBS「はなまるマーケット」のはなまるアナ、
庄司麻由里さんがはじめてのエッセー本を出版しました!

パチパチ!おめでとう。
その名も「体当たりリポーター庄司麻由里のへのカッパ」というスゴイ題。

これは文句なく面白い本です。でも私は長年友人だったけど、
家でダンナさんから「カッパ」って呼ばれているのは知らなかった。
そうか、そうだったのか・・・。(その秘密は本を読んでください)
実は私はこの夫婦が結婚することになったテレビ東京の番組に出演していたのです。
しかしながら、のんびりお間抜けな私は二人が付き合っていることなど全く気づかず。
はじめて知らされたのは、忘れもしない大阪「花博」でしたよね、確か!(古ぅー!)

この時、私が床を転げまわって驚いたのは、今でも語り草です・・・。

 だから私はこのダンナさんが「こうもりを食べろ」というのはとっても想像できるのです。
いい夫婦だと思います、本当に。

その他、取材の裏話が満載です。彼女の話は生トークで聞くとすごーく面白くて
私は今まで何度涙を流しながら聞いたかしれない。
でも面白い話って、活字になってもやっぱり面白いのネ。

私は早々に「はなまるマーケット」を卒業してしまったけれど、
庄司さんは、我々40’sの代表としていつまでも頑張って欲しいです。
お気に入りに「へのカッパ」をアップしましたので、覗いてくださいネ。

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それにしても、ノーメーク話は、我々アナの場合事欠きませんねぇ。

私もこんなことがありました。
ある地方出張の朝、7時半に羽田集合だった。それなのにお寝坊してしまい
ノーメークに黒ぶちメガネをかけて、私はモノレールに乗った。
するとAD君がたまたまいたので、彼といっしょに集合場所へ。
するとディレクターはすでに待っていたが、私を見ても挨拶をしない。???どうして~?

「おはよー。〇〇サン」 と明るく私がAD君の後ろから声をかけると、

「ギョ―へぇー、お、お、おおひらさ、さん?」

「えぇーーー、私だけど…」

「うわぅー、びっくりした、オレADが新しい見習AD連れてきたのかと思った、あぁービックリした」

と何回びっくりした、びっくりしたと言ったかしれない。
私の顔はそんなにびっくりする顔なのかい?!
飛行機に乗っている間中、彼は私を見なかった…。
(これの哀しいところは、まだ20歳代の頃の話だということです)

次は30歳代後半「はなまるマーケット」編。ここでのスタジオ入りは当時7時。
当然ノーメークで行く訳だが、スタッフは私を見るなり大きい声でこう言う。

「大平さんの親戚の方、入りましたぁ!」

メーク完了後、スタジオに打ち合わせに行くと

「いつもの大平さん入りましたぁ!」

何それ??でも私は「はなまるマーケット」とスタッフのみんなが大好きだった。
はなまるを卒業しようと決めた時も温かく送り出してくれて、
本当に感謝の気持ちでいっぱいだった。
だから今でもスタッフと飲みに行く!

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2005年11月19日 (土)

秋・紅葉の色

紅葉の季節Img_0176ですねぇ。 

私が通っている立教大学チャペル横の風景。あっという間に黄色や赤に色づきました。

正門正面から見える本館のツタも本当に見事です。時計台は、それはそれはびっしり とツタに覆われていて、先日我が校舎に遊びに来た友人は、「ハリー・ポッターが出てきそうで、雰囲気いいねぇ」とひたすら感動して帰ってゆきました。

 ツタといえばいつも緑だと思っていた私。だからここのツタの「紅葉色」のような、「茜色」のような赤勝ちの色はとても珍しく、特にチャペルに絡まるツタの形状は何度見てもうっとりするくらい良く出来すぎていて「フェイク」の葉っぱのようです…??

そんなことを思っていたら本日の読売新聞に立教大学のツタの記事。

このツタの謎が解けました。

緑のツタは常緑の「フユヅタ」、紅葉するのは「ナツヅタ」だそう…。

1924年にバスケット部のリーグ優勝を記念して、旧チャペルのフユヅタを本館に植え替え、翌年に目白の自由学園からナツヅタを分けてもらったとのこと。そして今後は大学と豊島区が協力して、街にツタを増やして街緑化する予定なのだそうだ。確かに立教大学のキャンパスは赤レンガの校舎や時計台が学生だけでなく地域の住民にも愛されているのを感じますね。

この立教大学のシンImg_0178ボル「緑と赤のツタ」Img_0177、池袋の街にいっぱい増えるといいなぁと私も思います。

お仕事リンクのページ「大平雅美の色の不思議」も更新しました。こちらもぜひ覗いてください。若かりし日の秘密が…!

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2005年11月16日 (水)

眠れる森の美女

Img_0173  M&Aの世界では、本来の企業価値より株価が割安に放置されている銘柄を、森のなかで人知れず眠り続ける美女になぞらえ、「sleeping beauty(眠れる森の美女)」と呼ぶらしい。ヒルズ族の活躍のおかげで最近は新しい言葉をたくさん学んだなぁー。

 「眠れる森の美女」ー。我が家にはフェリクス・ホフマンの美しい絵によるグリム童話の「ねむりひめ」の絵本がある。これは「千歳緑」とも「常盤色」とも言える常緑樹の葉のようなくすんだ緑色を背景に、赤いマントを身にまとった王が、小さい姫を抱き、共に憂愁の表情で城にたたずむ絵の表紙。

 何ともいえない緑と赤の補色のコントラストが美しい。

 ところで村上ファンドは阪神電鉄を「美女」と見込んで一気に約4割の株式を取得したそうだ。新聞記事によると、「美女」は森から出たが市場参加者がその真価をこれから見極めるとある。村上さんは美女を見分ける特別な眼があるのだろうか。

 森の緑ー。緑は一般的には安心やリフレッシュの色とされているが、一方で常緑樹の緑色の不変性になぞらえて「お金」に関係する色でもある。アメリカドル紙幣を筆頭に世界中の紙幣の色をみると良くわかる。さて今回の森の美女の価値はどうだろう。さらに緑の補色の赤は、色のなかで最も物質文明に関係する色である。

紙幣と物質の色。

「眠れる森の美女」はロマンティックな用語だが、まさに現在のヒルズ族にふさわしい色をたたえている。

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●「千歳緑」-不老長寿の象徴のように言われる常盤の松。その葉のようなくすんだ緑色

●「常盤色」-常に変わらないことや永久不変なことをあらわす語句の「常盤」松や杉は常緑樹にも用いられて「常盤木」とも呼ばれる。常に変わらない緑をたたえる色。

 

  

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2005年11月13日 (日)

「ロバと王女」の赤と青

青い男カトリ―ヌ・ドヌーヴ

この奇妙な写真に惹かれました。それがフレンチ・ミュージカルの名匠ジャック・ドゥミの名作「ロバと王女」で、最新のデジタル技術を駆使して修復され蘇ったものだと分ったので、さっそく渋谷Bunkamuraル・シネマへ。

Img_0153

物語はこんな・・・。「むかし、むかし、金銀宝石を産むロバのおかげで大変裕福な”青の国”がありました。その国の后が亡くなった後、父王に求婚された王女(カトリ―ヌ・ドヌーヴ)がいました。王女は、妖精にそそのかされ別の国に逃げ、ロバの皮に身を包んで暮らします。しかし偶然、彼女の美しさを垣間見た”赤の国の王子は、たちまち恋に落ちました」とまぁ、こんな感じ…。ここからはシンデレラ?のようなお姫様探し。シンデレラの忘れ物は小さい靴だったけど、こちらは小さい小さい指輪。国中の未婚の女たちが手にはめて見たけれど、合うものはいない。そこへ悪臭を漂わせ、ボロボロのロバの皮を被った王女が登場。当然、指輪はピッタリ。ふわーっとボロ皮を脱ぐと世にもキラキラ、キラキラ眩いドレスに変わっている、という何とも言えないファンタジーです。

 ここで私が気になったのはなぜ”青の国”と”赤の国”だったのかということ。

 『ペロー童話集』(岩波文庫)を読むと、「ロバと王女」は韻文で書かれた物語であり、文学サロンを終生開き続けたド・ランベール侯爵夫人へ捧げたものだったということ、そして最も重要なことは”青の国”も”赤の国”も原文には存在しないというが分ります。

 つまりドゥミの独創性と自由奔放な創造性、豊かな色彩感覚の産物で描かれたということ。童話のなかでは、こんなふうに王様が紹介されています。

青ーこの世で最も偉大、平和の時は優しく、戦いの時は恐ろしい、美徳と芸術、優しさと気品、清らか

赤ー豪奢で権力がある、戦士の風貌、大胆な振る舞い、火と燃える恋心、無我夢中、烈しい恋の病、母の溺愛

まさしく、色彩が内包するメッセージそのものがペローの言葉によって紡ぎ出されているのです。それを確実に映像美に生かしたドゥミ監督はやっぱり輝く天才!

この映画でImg_0155言いたいことはまだまだあるけど、もうひとつ。

私の好きな映画のひとつ「ニュー・シネマ・パラダイス」に出てくる成長した主人公、ジャック・ペラン。あの感動のキスシーン集を涙で見つめる彼の若かりし頃…。ここでは恋する赤い国の王子なの・・・。

 映画をご覧になった方、ペロー童話を読んだ方、また赤と青が好きな方どう思いますか?

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2005年11月12日 (土)

Mr.上機嫌

 マリーンズの指揮官、バレンタイン監督は朝、必ず行う儀式があるという。

「私は毎朝カガミを見る。そしてカガミに映し出された自分に向かって話しかけている」そしてそっと問いかける。

「ねぇ、ボビー、君は人生を楽しんでいるかい?」

その答えがYES かNOで、その日の過ごし方を大きく変える。NOという返事ならそれまでの自分を反省し、何が悪かったを考えて違うやり方にチャレンジする。「自分の答えが楽しんでいないというものだったら何かを変えてみれば良い。服を変えるとかささいなことでいいんだよ」人生はツライこともある。でもそれをツライと考えないで、「楽しんでいる」のだ!バレンタイン監督の好きな言葉は「人生一度、下までいったらあとは上がるだけだ」

 よく言われる言葉だが、毎朝カガミに向かって自問自答したからこそ今の位置に立つことができたのだろう。

ブラボー、ボビー!

私の愛読書にフランスの哲学者アランが書いた『幸福論』にも同じようなことが書かれている。「上機嫌」は義務の第一位である。雨の日も,失恋した時も「幸福だから笑う訳ではない。むしろ笑うから幸福になるのだと言いたい」人間の心は外的な条件に左右されるのだそうだ。だとすると笑うには意志が必要である。

「微笑んでごらんー」

アランは百年も前からそう言っている。

上機嫌を色で表わすと何色だろう…

p.s 今日から始めました、大平雅美です。ヨロシク。

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