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2005年11月16日 (水)

眠れる森の美女

Img_0173  M&Aの世界では、本来の企業価値より株価が割安に放置されている銘柄を、森のなかで人知れず眠り続ける美女になぞらえ、「sleeping beauty(眠れる森の美女)」と呼ぶらしい。ヒルズ族の活躍のおかげで最近は新しい言葉をたくさん学んだなぁー。

 「眠れる森の美女」ー。我が家にはフェリクス・ホフマンの美しい絵によるグリム童話の「ねむりひめ」の絵本がある。これは「千歳緑」とも「常盤色」とも言える常緑樹の葉のようなくすんだ緑色を背景に、赤いマントを身にまとった王が、小さい姫を抱き、共に憂愁の表情で城にたたずむ絵の表紙。

 何ともいえない緑と赤の補色のコントラストが美しい。

 ところで村上ファンドは阪神電鉄を「美女」と見込んで一気に約4割の株式を取得したそうだ。新聞記事によると、「美女」は森から出たが市場参加者がその真価をこれから見極めるとある。村上さんは美女を見分ける特別な眼があるのだろうか。

 森の緑ー。緑は一般的には安心やリフレッシュの色とされているが、一方で常緑樹の緑色の不変性になぞらえて「お金」に関係する色でもある。アメリカドル紙幣を筆頭に世界中の紙幣の色をみると良くわかる。さて今回の森の美女の価値はどうだろう。さらに緑の補色の赤は、色のなかで最も物質文明に関係する色である。

紙幣と物質の色。

「眠れる森の美女」はロマンティックな用語だが、まさに現在のヒルズ族にふさわしい色をたたえている。

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●「千歳緑」-不老長寿の象徴のように言われる常盤の松。その葉のようなくすんだ緑色

●「常盤色」-常に変わらないことや永久不変なことをあらわす語句の「常盤」松や杉は常緑樹にも用いられて「常盤木」とも呼ばれる。常に変わらない緑をたたえる色。

 

  

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