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2005年11月13日 (日)

「ロバと王女」の赤と青

青い男カトリ―ヌ・ドヌーヴ

この奇妙な写真に惹かれました。それがフレンチ・ミュージカルの名匠ジャック・ドゥミの名作「ロバと王女」で、最新のデジタル技術を駆使して修復され蘇ったものだと分ったので、さっそく渋谷Bunkamuraル・シネマへ。

Img_0153

物語はこんな・・・。「むかし、むかし、金銀宝石を産むロバのおかげで大変裕福な”青の国”がありました。その国の后が亡くなった後、父王に求婚された王女(カトリ―ヌ・ドヌーヴ)がいました。王女は、妖精にそそのかされ別の国に逃げ、ロバの皮に身を包んで暮らします。しかし偶然、彼女の美しさを垣間見た”赤の国の王子は、たちまち恋に落ちました」とまぁ、こんな感じ…。ここからはシンデレラ?のようなお姫様探し。シンデレラの忘れ物は小さい靴だったけど、こちらは小さい小さい指輪。国中の未婚の女たちが手にはめて見たけれど、合うものはいない。そこへ悪臭を漂わせ、ボロボロのロバの皮を被った王女が登場。当然、指輪はピッタリ。ふわーっとボロ皮を脱ぐと世にもキラキラ、キラキラ眩いドレスに変わっている、という何とも言えないファンタジーです。

 ここで私が気になったのはなぜ”青の国”と”赤の国”だったのかということ。

 『ペロー童話集』(岩波文庫)を読むと、「ロバと王女」は韻文で書かれた物語であり、文学サロンを終生開き続けたド・ランベール侯爵夫人へ捧げたものだったということ、そして最も重要なことは”青の国”も”赤の国”も原文には存在しないというが分ります。

 つまりドゥミの独創性と自由奔放な創造性、豊かな色彩感覚の産物で描かれたということ。童話のなかでは、こんなふうに王様が紹介されています。

青ーこの世で最も偉大、平和の時は優しく、戦いの時は恐ろしい、美徳と芸術、優しさと気品、清らか

赤ー豪奢で権力がある、戦士の風貌、大胆な振る舞い、火と燃える恋心、無我夢中、烈しい恋の病、母の溺愛

まさしく、色彩が内包するメッセージそのものがペローの言葉によって紡ぎ出されているのです。それを確実に映像美に生かしたドゥミ監督はやっぱり輝く天才!

この映画でImg_0155言いたいことはまだまだあるけど、もうひとつ。

私の好きな映画のひとつ「ニュー・シネマ・パラダイス」に出てくる成長した主人公、ジャック・ペラン。あの感動のキスシーン集を涙で見つめる彼の若かりし頃…。ここでは恋する赤い国の王子なの・・・。

 映画をご覧になった方、ペロー童話を読んだ方、また赤と青が好きな方どう思いますか?

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投稿: みんなのプロフィール | 2005年11月14日 (月) 04時10分

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1970年フランス監督/ジャック・ドミー音楽/ミシェル・ルグラン 出演/カトリーヌ・ドヌーブ ジャック・ペラン ジャン・マレー   ミシュリーヌ・プレーヌ デルフィーヌ・セイルグ”青の国”の王(ジャン・マレー)は金銀財宝を生むロバのおかげで大変裕福で、美し...... [続きを読む]

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