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2006年1月14日 (土)

『プロフェッショナル』な仕事

 私はテレビの仕事をしているが、新聞も大好きだ。
 (音読の練習も兼ねて…)

購読している新聞で、今日からドナルド・キ―ンさんの
「私と20世紀のクロニクル」という毎週土曜連載が始まった。
(何と山口晃さんの素晴らしい挿絵付き!)

 この連載は.D.キ―ンさんの自伝のようなもので、
まずはニューヨークの子供時代から始まっている。
今後は日本文化研究者になった経緯などが明らかにされる。

近頃の私の興味の対象は、日本の伝統文化(どのように継承してゆくか)なので
毎週土曜日に楽しみが増えて嬉しい。

そして同紙でもうひとつ!池澤夏樹さんの『』光の指で触れよ』は、
毎日毎日、待ち遠しい。
もう半年近く連載しているので、物語は随分展開してしまっているが
最近新たな方向性が示されオモシロさを増している。

私は毎日の短い話のなかで、
家族の新しい形態や女性の生き方を考えることが多い。
そして池澤夏樹さんの小説に共感することがたくさんある。
友人たちはこんな私を見て、「新聞読んでそんなに時間がつぶせて
あなたも平和ね!」って言われるけれど、イイの!好きだから。

せっかくだからテレビの話もひとつ。
先日NHKで放映された『プロフェッショナル 仕事の流儀』…
関東で11%を越えたらしいから、ご覧になった方も多いと思う。

司会の茂木健一郎さんは先月、立教大学へいらした時に
少しお話させていただいた。
この時に私はほとほと感心して茂木さんを見ていた。
大袈裟ではなくて、
「聖徳太子」みたいな人だと思ったのである。
つまり人の話の受け取り方、振り方が天才的にうまい人なのだ。

そこで来月からNHKの番組の司会をする、と伺ってそれはまったくもって
適役だろうと直感的に思った。
短い時間お目にかかっただけで、こんなに思わせてしまうのだから
今や多くのテレビ関係者は、学者だけではない茂木さんの別のチカラに
注目しているだろうと思う。

そこでテレビを見ながら、ある別のことを考えた。
1回目のゲストは星野佳路さん。
リゾート再生人として脚光を浴びている方だ。
お二人とも40代で、これからはこうした才能有る人達が
牽引してゆくのだろう。

洗練された編集で進む画面を見ながら、私はその日のゼミを思い出した。
上野千鶴子さんの著書をテキストにして、
ジェンダー論を展開してゆくのだが、女性の雇用状態・形態は今も昔も
ひとつも変わっていない。

博士過程の方の発表資料で、平成17年度版「労働経済白書」年齢階級別の
女性労働を諸外国と比較した表があったのだが、
日本の女性は30代~40代にかけての労働力率はまさにM字に落ち込む。
アメリカ・ドイツなどは、台形型でドイツに至っては40代に向かってゆるやかに
上昇している。
しかし日本は、未だに!未だに!という感じで…
私は呆れてこの表を見ていたが、だからどうするという思想もない。

 40代の綺羅綺羅と輝くばかりの男性を見て、女性の生き方を考えた。
そうだ、池澤さんの小説もそんなことを潜在的に考えさせてくれるものだ。
… …、などと少々深刻になってしまったが、
『プロフェッショナル』はこんな余計なことまで、考えさせてくれたので
きっと良い番組なのだろうと思う。

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