『 財田川夏物語 』
私の中学時代の英語塾の先生、伊藤健治さんの話を
以前このブログで紹介したら、多くの方からメッセージを頂きました。
有難うございました。
それぞれの年齢や方向性、志向は違っても、
先生から受けた「知の体系」は
様々な枝葉となって、実をつけたり花を咲かせたりしていると思うと
何だか嬉しくなりました。
先生が亡くなって約1年、3月10日の誕生日の日に
待ちに待った本が完成しました。
濃紺の闇に山と橋が描かれ、蛍が飛び交う素敵な装丁です。
短編なのでコンパクトな作りですが、伊藤先生らしいと思います。
中を開くと写真があって、
「マサミィ~」と呼ぶ独特の節回しの声が
聞こえてきそうな気がしました。
生前、先生と交流があった人は
それぞれに先生が当時呼んだ声が聞こえたのではないかしら・・・と、
勝手に思う春寒の夜でした。
今日、仕事で幕張へいったら、桜並木がありました。
薄桜色のつぼみが、どの枝にも満タンに膨らんでいて、
「はやく咲かせて欲しい」と言っているようでした。
春よ来い、東京の桜の開花は23日頃ですね。
『財田川夏物語』
吉備人出版:1575円
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コメント
祝賀会行きました。本をイメージしてブルーのショールを羽織って。ただし、財田川が青いと思ったことは一度もありませんが。
祝賀会は先生に関するモノやヒトで溢れてましたが何故か先生に会えた気はしませんでした。多分、いろんな方の思う先生を知りすぎたせいでしょう。
とても印象的だったのは純子さん。とても可愛らしくて、純子さんのところだけ薔薇色のスポットが当たってるようでした。文子さんの着物姿もヨカッタ。
愛する人を亡くした(なくしてはいないのかもしれませんが)女の人は美しいなぁと不謹慎ながら感動しました。
投稿: ひろごっち | 2007年3月20日 (火) 23時26分
『財田川夏物語』、生前に先生と交流があった人は手にしてるみたいですね。
内容はそうでもないのですが、アングラっぽい装丁で、それが又とても先生らしいと思いました。
投稿: ぼふらぎん | 2007年3月31日 (土) 15時50分