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2007年6月

2007年6月25日 (月)

悠久の奈良

 Img_1673

何とも月日が経つは早いこと。
こんなに更新してないのに時々ブログを覗いてくださる皆さん
有難うございます!
未だに様々な懸案事項をココロに抱えておりますが
性格が変えられないなら、自らの習慣を少しずつ変えようと努力中の今日この頃。

新しい仕事も軌道に乗ってきましたので、
近日中に是非ご紹介したいと思います。

さて。先日はじめて学会で奈良を訪れました。

アナウンサー歴20年の私はロケや講演で全国を飛び回ることが多いのですが、
今現在で行ったことがない県は5つ。
その中のひとつが世界的に有名な場所、”奈良”。
この度、念願叶いはじめて訪れることが出来ました。

一言で言って月並みですが、”悠久”の時間が残された場所、でしょうか。
東大寺のあの広々とした空間は、棘棘の私のココロを少しだけ
なめらかにしました。
でも根性のない私は、あの広い東大寺を歩ききることが出来ずに、たまたま
境内でひろったタクシーの運転手さんから、ある場所を薦められました。
それは大仏殿から少し離れた「東大寺戒壇院」

ココロ優しい運転手さんにガイドされ、薄暗い堂内へ。
そこには四天王が安置されていました。
四天王は様々なお寺にありますが、特にここの四天王が素晴らしいこと。
奈良を何度も訪れた人はここの”四天王のひとつ”に会いにくること。

運転手さんはゆっくりと四天王の一体の前に私を案内しました。
そして「お客さん、このお顔みてどない思います?」と尋ねました。

ぼんやりと暗いお堂のなかのその姿は
右手に筆、左手には巻子を持っており
するどい形相とはうらはらに私には優しい顔に見えました。
「何だか不思議ですけど、優しい顔に見えますけど」と答えますと
運転手さんの目が輝き、
「これはね、素晴らしいお顔でね、見る人によって見え方が違うんですわ、
 今ね、お客さん、優しい顔に見える言わはったやろ、そう見える人は
 自分の周りの人に優しく接している人なんです。
 でも恐い顔、厳しい顔に見えるいう人は周りの人に自分がそんなふうに
 接しているいうことですわ。だからお客さんがこのお顔見て、優しそうに
見えるいうことは、今はそんなふうに皆に接しているんとちゃいます?」

その姿は”廣目天”

再び廣目天を見直し、ココロの中で胸に手をあて、痛い・・・
優しいかぁ・・・
やさしくないなぁ・・・
なんて思いながら、せめてもの救いは直感でお顔を見てそう思えたのなら
まだ大丈夫かもしれない、と思ったこと。

天平時代の最高峰の塑造のために写真撮影はできませんでしたが、
もし奈良に行く機会があったら、東大寺戒壇院
”廣目天”に会いにゆきましょう。

運転手さんによると、この”廣目天”に会うためだけに
奈良を訪れる人も多いのだとか。

東大寺で歩き疲れぐったりした私と偶然遭遇したタクシーの運転手さん、
きっとどこかの誰かが私に”廣目天”を見せるために
会わせたのかもしれないと、奈良の広い広い平城京跡を
車窓から見ながら思ったのでした。

Img_1680

(続く・・・)

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