マリーゴールドホテルで会いましょう
「007」シリーズの“M"でお馴染みのオスカー女優ジュディ・デンチ主演!
『恋におちたシェイクスピア』のジョン・マッデン監督作品(2011年)
何とも極上の映画です。
若き青年の、「いつか理想のホテルに!」という
夢だけで存続しているインド、ジャイブールの潰れかけたホテルが舞台。
ここでは、インドの混沌とした日常があますところなく描かれ、
実際に行っていなくても、インドの風、食べ物の香り、騒音、色彩を
感じることができます。
そういう意味でも同じアジアでもまったく違った光景が繰り広げられ
アジアの大国、インドの匂いを楽しめます。
この映画、人生っていつでもどこからでもやり直せるから大丈夫だよ!
と、背中を押してくれる応援歌のような愛おしく、しみじみ心に残る作品です。
でもこれは、私がもう若くなく、
でもだからと言って立ち止まっているわけでもない、なんとも中途半端な
歩みのなかにいるからそう思うのかもしれません。
人生はそうつらいことばかりではなく
喜びも悲哀も楽しみもあるとよと、変化と受容が
この映画では描かれています。
それから、
ジュディ・デンチは本当にリアリティがあります。
007のかっこいいキャリア系の冷たく合理的な女もいいけれど、
ちょっと控えめだけど芯が強そうな未亡人の役もぴったり。
この方は、世界中のどこの場所に行ってもすっと溶け込める
すごい才能の方なのが、実感できます。
またインドという土地の魅力も満載、脇の俳優陣もうまいなー、と
唸らせてくれる人ばかりです。
あなたは、どの人の生き方に共感できるかな?
「人生は今と同じところに未来があると考えると、失望だが
一歩踏み出せば、変化が起こる」
ハリー・ポッターのマクゴナガル先生で有名な
マギー・スミスも出演されています。
やはりこの方が鍵を握っています。ス・テ・キ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント