今日は大学入試センター試験。
55万人が挑戦するらしいが、
センター試験の日って、どうしてよく雪が降るのだろう。
思い起せば、××年前、
私もセンター試験を受けた。
その日も雪が降る寒~い日だったなぁ。
ガンバレ!受験生!
と、何だか高校生の気分に帰ってしまって思い出したのが我が母校。
香川の高校だが、一応総理大臣も輩出している優秀?な学校である。
「質実剛健」が校風の高校は、全体的にバンカラな(もう死語ですか…?)
雰囲気が漂っていた。
つまり男の子は男っぽく、女の子も男っぽくスカッとしている人達が
多かったということです。
実は私の母校は『青春デンデケデケデケ』(河出書房新社1991)の舞台になったところ。
これは、卒業生である芦原すなおさんがほぼ実話に基づいて書いたもので、
直木賞を受賞した素晴らしい本です。
この小説は、さぬき弁がふんだんに使われていて、
1965年ごろの田舎の様子が極めてリアルに描かれています。
お話は高校生の男の子が、ベンチャーズの「パイプライン」に
「電気的啓示」を受けて、バンドをつくるというもの。
純な青春時代を思い出したい人には、もう本当にオススメの小説です。
後に大林宣彦監督が映画化しているのですが、これがまたとても面白い!
瀬戸内の青春を描かせたら大林監督にかなう人はいませんね。ホント!
ぜひぜひビデオ・DVDなどでご覧いただきたいのですが、
なぜ私にとってこんなに郷愁を誘うものであるか・・・
それは実際の高校の校舎を使用し、実際の田舎町でオールロケ、
浅野忠信君をはじめ、出演者たちは街に滞在し、
讃岐弁をマスターしたものだからです。
私はこの映画を見直すたびに高校時代を思い出しますが、
高校校舎は、記憶に間違いがなければ丹下健三氏による由緒正しい建築物。
他作品の例にもれずに、堂々とダイナミックな反面暗い影をもつ建築で、
ピロティなどは素晴らしいのですが、なんせ暗い・・・
映画での正門は、実際には裏門だったところを使用していますが、
本当に緑が豊かで大らかな高校です。
また映画のなかで着用している制服も実際の制服で、
私は三年間、あのエンジ色のネクタイをキュッと締めて、
凛々しく通っていました。
ナツカシイな~。
しかしこんな思い出に浸っている私は、年をとった証拠でしょうか。
両親が私の小学校低学年頃のひ弱さを、
昨日のことのようにリアルに語るのに何だか似ている…
それはさておき、
「世界の中心で、愛をさけぶ」の映画も香川でいくつかロケをしていて、
海っぷちのシーンが出てきます。
香川はどこにいってもあんな景色が広がっています。
あの映画の海のシーンも私にとっては、なつかしバージョンで、
我々、高校生のデートと言えば、あのような海ップチのテトラポットに座って
お話することぐらいでしたもん。
まぁ、どんなにのどかですくすく育ったか・・・
この映画2本を見ていただければよーく分かると思います。
でもね、
最近「要 潤」君の出身地が香川県で、しかも極めて近いことがわかりました。
あんなカッコイイ青年を輩出していたとは!
これから「質実剛健」パワーで声援を送ります。
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