文化・芸術

メアリー・ブレア展

東京都現代美術館で開かれている「メアリー・ブレア展」へ行ってきました。

メアリー・ブレアとは「ウォルトが信じたひとりの女性」

ウォルト・ディズニーのコンセプト・アートを描いた人です。

私は色彩の仕事&研究をしていることもあって、大変楽しみにして訪れましたが、
今回の展覧会はその期待をはるかに上回るものでした。

メアリー・ブレアが活躍したのは、1950年代で、
言ってみればアメリカは冷戦状態にあり、女性の社会進出もままならない頃。
そんな時代にウォルトの元で、
男性に混じって最先端でアートを発信し続けられたのは、
今なお新鮮に映る「明るい色彩とデザイン感覚」の素晴らしさではないでしょうか!

ただ現在も頻繁に見るディズニーアニメは、
そもそもメアリーのコンセプトとは違った外見をしていますが、
ここでは、メアリーがはじめに考えた
ユーモラスなアリスやちょっと気取ったシンデレラなどを見ることができます。

また「イッツ・ア・スモール・ワールド」のコンセプトを作ったのも、メアリー・ブレア!
これまでお子様向けだと思っていたあのアトラクションのイメージが
一気に変わりました。
そんな展示品のなかで私の心を捉えたのは、
メアリーが工事現場で使った「赤いヘルメット」
これは普通の工事用ヘルメットにメアリー自身がお花などのオブジェを
たくさん飾りつけたもので、
この1点をみるだけで、メアリーの人となりや仕事への姿勢が分かった気がして
結構感動的でした。
(ぜひ実物を美術館で見てください)

それから、今回の展覧会はあのジブリが展示構成に関わっているらしく、
ただの展覧会には見られないストーリー性があります。
出口を出る頃には、メアリーとメアリーの作品が本当に愛おしくなるような
マジックにまんまとかかってしまいます。

そんなこんなで、これでもかと言うほど
ディズニー関連作品が展示されているのですが、
私にとってより魅力があったのは、実はディズニーキャラクターではなく、
広告やカードなどポップアート的なグラフィック作品です。
あまりにも可愛らしく、そばにおいておきたいキャラクターが多かったので、
ショップで大人買いしてしまいました!

今いちばんのお気に入りは、「レモネード・ガール」と
通常のディズニーとはまったく違う
「ぺバーミント・グリーンに赤いサッシュのドレスを着た庶民派シンデレラ」の二人。

まったくタイプの違う二人の女の子、
手っ取り早くカードを額に入れて、私のデスク横に飾っています。

う~ん、これを見るとなんだか元気が出ます!

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   【展示カタログ】

メアリー・ブレア展
10月4日(日)まで 東京都現代美術館で開催中

http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/98/2

結構込んでますので、平日がオススメです。

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能鑑賞会 「敦盛」

 先日、渋谷の観世能楽堂で「敦盛」を見ました。
「敦盛」は世阿弥作とされ、織田信長など武将が好んだ作品として愛されています。

能楽としては「世界無形遺産」にも第1回から指定されて、
日本が世界に誇る伝統芸能です。

歌舞伎や文楽の親しみやすさと違って、劇場の空気が張り詰め、
見る側も独特の緊張感がありますね。
(それが良いとも言えますが・・・)

           Images_2

      思へばこの世は常の住み家にあらず。         
     草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし。     
     きんこくに花を詠じ、栄花は先つて無常の風に誘はるる。
     南楼の月を弄ぶ輩も月に先つて有為の雲にかくれり。  
     人間五十年、下天のうちを比ぶれば夢幻の如くなり。  
     一度生を享け、滅せぬもののあるべきか。   
                               
『敦盛』

能の見所はたくさんあります。私は大学で日本文化を勉強したので、
能に関する興味深い資料を見せてもらったことがあります。

例えば、能面について。
例えば、能装束について。

能装束は縫箔といって、華麗で豪華な文様を表出したものが
使われますが、何百年も前から受け継がれてきたこの技術は、
それだけで日本人の手仕事の素晴らしさと美意識の高さが
分かります。

能は世界で一番古い舞台芸術ということですが、、
そのプログラムのことを「番組」と言うのだそうです。
今はテレビ番組などと普通に使っていますが、

こんなはるか650年前から芸能言葉として存在していたのですね。

歌舞伎と違って口語体で語られるので難解ですが、
伝統文化が栄えた室町時代に思いをはせることができます。
この独特の世界、ぜひ一度はオススメです。search

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「感性の冬」 東西の美を堪能する

1月の3連休はアート&エンタティンメントな日々でした。

「寒いからこそ感性のエネルギーを高める!」をモットーに
毎日心身に栄養を与えに出かけました。

●1日目(10日):事務所のイケメン、豊海 藍くんが出演しているお芝居観劇。
彼は上京して1年にもならないのに、
フジテレビのドラマや映画に出演する有望新人です。
熊本出身だったので、
私はテレビ出演が決まる前に何度か事務所で発声のレッスンをしました。
最初は口がタテに開かず、声もでず
大丈夫かしら~なんて思っていたのですが、
何とお芝居では張りのある大きな声が出ていたので、
私は母親のような気分になり嬉しく思いました。(┐(´д`)┌ヤレヤレ)

●3日目(12日):上野の森美術館
     レオナール・フジタ展

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  チケットもおしゃれ。今回は「藤田嗣治からレオナール・フジタへ」です。
  主にフランスで改宗後の晩年の作品ですが、
  幻の連作が一挙初公開されています。
  乳白色の裸婦が素晴らしいのはいうまでもありませんが、
  私は「イブ」という連作がなぜか気に入りました。
  現代風なイブ、リンゴに未来が見えました。
  11月から始まっていますが、1月18日までなので会場は混んでいます。
  何度行って上野公園はアカデミック&アートなところです。

●2日目(11日):今回一押し!(もう終わってしまいましたが・・・)

「久保田一竹と川崎景太展」

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川崎景太さんは、現代フラワーデザイン界のリーダーのひとりです。
私はテレビ東京時代にお目にかかって以来、
展覧会ごとにお花を堪能させていただいています。

暖かく飾らないお人柄とアーティスティックな空間表現の面白さに
ファンのひとりだったのですが、
今回はさらに心踊る、新たな感動があるコラボ展でした。

「徹子の部屋」にも出演なさったので、
どんな展示なのか、ご覧になった方も多いと思います。

今回景太さんの花と競演するのは、
「辻が花」を現代に蘇らせた久保田一竹さんの染物。
絢爛たる「辻が花」の着物は、30点ほどありどれも見事です。

「辻が花」は桃山時代に花開き、江戸初期に忽然と姿を消した染物。
これを久保田さんが研究し、新たな技法で蘇らせた着物ですが、
色と模様のあまりの絢爛さに、ちょっとクラクラしてしまいました。

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画像は半身ですが、花の模様の色相環グラデーションがもう片側にあり
総絞りのため息の出るような染物です。
背景には、写真でもわかるように文様とあわせた生花が大きく
空間デザインされています。
確か「色彩への賛歌」というタイトルがついていた気がしますが、
私は感嘆してしばしこの前で立ちつくしていました。

それから今回さらに、景太先生すごい!と思ったのが、
空間インスタレーションとしての「映像と花のコラボ」です。
実際に見ていただかないことにはうまく表現できませんが、
白い生花を何千枚も使って平たい着物型のスクリーンを作り
そこに日本の四季折々の風景を、着物柄のように次々に
映し出してゆくものです。
13分ほどの映像ですが、なかなか立ち去りがたく
何度も見てしまいました。
(この映像とスクリーン、家に欲しい・・・)

残念ながら1月12日までで展示は終わっています。
これで終わりはもったいない!テレビ朝日さんと東映さん。

心が疲れている多くの人たちにぜひ見てもらいたい
日本人の心の「花と着物」です。

桜、新緑、滝、紅葉、雪、夕日、丹頂・・・、
日本の美しい色がありました。

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ボストン美術館 浮世絵名品展 

 江戸東京博物館で開かれている「ボストン美術館 浮世絵名品展」へ行ってきました。
混んでいることを想定して平日に行ったのにすごい人・人・人!
しかも今回はどうも男性が多いという珍しい展覧会。

私は自分の研究素材に浮世絵を使っている関係上、
浮世絵に関係する展覧会にはよく行きますが、
今回はマスコミのPRが上手く行ったのか、フェルメール展に匹敵する混み様・・・。

NHKでは何度も「幻のスポルディング・コレクション」として放送していましたね。
実際に、この一連の番組は秀逸で、
なかでも写楽と歌川国政を比較しているコーナーはお見事でした。
特に「歌川国政」という絵師は今までほとんど知られておらず、
この存在を知るだけでも価値あります。

国政の絵は大胆な横顔構図の歌舞伎役者絵で、ギョロとした目が印象です。
良く見ると、青のラインが細く眼の周りに引いてありドキッとする色気がありますが、
これは白目を強調するためだそうで、
実物をみるとやっぱり迫力があります。

一方、テレビ東京は磯田湖龍斉の美人画に焦点をあて放送していましたが、
実際に会場に行くと今回の展示は美人画が多いことがわかります。
かわいらしい女性を描く、江戸のカラリストと呼ばれた鈴木春信や
江戸のヴィーナスと称された八頭身美人画を描く鳥居清長、
山東京伝こと北尾政寅のとっておきの一点など、
まさに今まで図録でしか見たことのない
本物の美人画をたくさん見ることができます。

しかし、なぜにこんなに鑑賞者に男性が多いのか・・・
もしや、PRのキーワードは「美人画」!!shinekissmark

か、どうかは定かではありませんが、このように江戸の文化が評価されるのは
喜ばしいことです。
それにしても2年前に公開されたビゲローコレクションと言い、
今回のスポルディング・コレクションと言い、
なぜに外国から貸していただいて、日本の文化を見なければならないのか・・・
と、いつも思いますねぇ。

これは江戸的なものが明治に排除された結果と、卑俗なものとしての評価が
先にたったことが原因と思われますが、一方でこんなに保存状態が良いのは
彼らアメリカの蒐集家が公開を禁止し厳重に保管したからという良かった点もあります。

それにしてもアメリカ人の審美眼はすごいですね。著名な辻 惟雄氏によると、
ボストン美術館のコレクションは、師宣から幕末浮世絵までの、
すべての良質の浮世絵作品を網羅しているそうで、
「浮世絵に対する深い愛着とそれに裏付けられた確かな眼がある、
 日本の浮世絵コレクションにはない伸びやかさやスケールの大きさがある」
というようなことが以前の図録に書かれていました。

まさにそのとおり!
誰がどのような意図を持って蒐集するかで
コレクションの内容は決まるわけだから、ボストンに渡ってよかったとも言えます。
さて個人的な感想ですが、私は今回の版画浮世絵より、
前回のビゲローさん蒐集の肉筆浮世絵の方が好きな作品が多かったですね・・・。
肉筆画は言ってみれば「浮世絵のオートクチュール」ですから。

しかし!
今回の「スポルディング・コレクション」、実は、誰もが知っている名作だらけです。
ぜひ小学生や中学生に行ってもらいたいなぁ。

●江戸東京博物館 2008年11月30日(日)まで開催
  写楽と歌川国政の大首絵をぜひ比べて見て下さい。
  教科書に載っている歌川広重の東海道五十三次や葛飾北斎の富嶽百景も
  あります!
  私の好きな「江戸名所百景」、
  なかでも「深川木場」・「両国花火」などは本当に素晴らしいです。flair

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エンターティンメントな日々

Sakura

”赤坂プリンスホテル下の桜”
昨日、もうこんなに咲いていました。

***************

 ここ3週間、エンターティンメント三昧で、嬉しいやら忙しいやら・・・。

◇まず映画!

*「魔法にかけられて」★★★
ディズニーランドへ行かなくても行った気になれるエナジー効果いっぱいの映画。
まさにパレードを前列で見た気分です。
”ザ・ディズニー”を大画面で味わいたい方にはおすすめ。
やっぱり「お姫様VSヒールキャラの魔女」は王道。

*「エリザベス・ゴールデン・エイジ」★★★★★
春の映画のなかで私的に超おすすめのひとつ!
豪華な衣装に、もうクラクラします。
16世紀頃の宮廷・上流階級の女性の衣服の流行がひとめで分かります。
「マリー・アントワネット」のときにも思いましたが、ヨーロッパのドレスのブルー色は
本当に洗練された美しいブルーです。
日本だとその時代なら庶民の色、藍色のバリエーションになるだと思うのですが、
ヨーロッパのブルーはシャーベット色のスィートな色から始まって、
知的なライトブルー、ミディアムブルーなど気品溢れる色が満載です。
さらに!さらに!探検家役のクライヴ・オーウェンが魅力的。
女王が彼に対して精神性の高い恋をするのがとても理解できます。
なんでも実在した人物だとか・・・
それにしてもケイト・ブランシェットが女王としての貫禄を身につけ、
黄金期へ向かっていく過程が見事です。
ファッションと歴史と女王が恋した男に興味がある方におすすめします。

*「マイ・ブルーベリー・ナイツ」★★
香港の巨匠ウォン・カーウァイ監督の作品。
これは評価が分かれる映画ではないかと思います。
女性にとっては、ノラ・ジョーンズを自分と置き換えて考えられるかどうかがポイント。
つまり失恋したときにどんな風に振舞いたいかと言うことかもしれないけれど、
残念ながら私は今ひとつ、心にフィットしないまま時間が流れていって
しまいました。
ただ宣伝に使われている最後のKISSシーンは素敵です。

◇ミュージカル
*「ウィキッド」★★★★★
いわずと知れた劇団四季のミュージカル。
「オズの魔法使い」を読んだり、観たり、好きな人だと120倍楽しめます。
いつも満席でなかなか席がとれないミュージカルですが、
2階席でも充分に楽しめます。
舞台装置を見るだけでも一見の価値有り。
今度生まれ変わることがあるなら、「彼女たちみたいに歌がうまいと良いのに!」
と思わせる圧倒的な歌唱力です。

と、こんな感じの日々、エンターティンメント三昧です。

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『7つの習慣』と私

 最近立て続けに同じような出来事が降りかかり、わが身を内観している。
そこで何年か前に読んだスティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』を取り出してみた。

例えば「成功」の反対言葉を人に尋ねたときに多くの人は「失敗」と答えるだろう。
でも、成功の反対は失敗ではないらしい。
成功のプロセス上に幾度もの失敗があり、
成功の反対は失敗ではなく「何もしないこと」であるというのだ。

確かにラインを引いてヴィジュアル化すると、この法則はよくわかる。
「パラダイムの転換」
この転換が何かを変える原動力になる。

*********************************************
ところで、私にはスピリチュアル能力はないのだけれど、
天が導く道筋のようなものは存在するのではないかと思っている。
でもその示されたかに見える道を選ぶか、否かは
そのときの環境やその人の持っている性格で変わる。

例えば、与えられたチャンスがあったときにそれを選ぶ人とパスする人。

でも選んだから成功する訳でも、パスしたからダメな訳でもない。
いろいろな事情でそのときパスした人が、時を経てもっと大きいチャンスに
めぐり合えることだってある。

目の前に広がった様々なチャンスを前に、人は迷う。
事実、私も今まで迷いの森に何度も迷い込んだ経験がある。
でも今は
「流れのままに」 すなわち、’go with the flow'といったところ。

私が尊敬する女性経営者のある方は、
「例えば、上得意先の仕事や会食が同時期に重なったとする、
 若い頃の私は困惑して様々な策を講じて日程調整をした。
でもそんなことをしなくても、そのとき自分に必要がない方は
 何らかの理由でキャンセルになったり、延期になったりするもの。
つまり自分が行動したり、意思決定しなくてもむこうから去ってゆく」
というような話をしてくださった。

こう書くと主体性がないと反論されそうだが、
実は一見そのように見えるだけで,そうではないことが今の私ならばわかる。

私の目の前に今、様々な道が用意されているように見える。
天職なるものを見つけられた人を心底うらやましいと思うが、
私にはまだまだわからない。
でも人との関係性において、最近特に感じることは、
「自分にとって本当に大切な人、必要な人との縁は続く」
ということ・・・

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

などと、内観する一方で東京ビッグサイトで開催されていた
「ギフトショー」に行って参りました。
こちらは分かりやすい物質主義世界の催し物です。
新しい製品や面白いグッズに思いっきり触れてきました。
このグッズについては、四国新聞で連載している
「いいもの見つけた」コラムで紹介したいと思います!

何だかんだ思索にふけっても結局のところ、
「カラフルな色」という世界に惹かれている私。
今年は特にスイカ色がいいですね。
みずみずしいウォーターレッドと緑・黒の元気な配色、
今年の春夏は多数登場するので注目してください。

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百人一首の魅力

 数ヶ月前に食文化史研究家の永山久夫さんに
似顔絵を描いていただいて、
なぜだか私の顔を見るなり、小野小町の名前が登場した。
そのとき同席した記者の方がスラッと

「花の色はうつりにけりな いたづらに、わが身よにふるながめせしまに」

と、小野小町の歌を詠んでから百人一首が気にかかっていた。
私は江戸は大好きなくせに平安以来の短歌・和歌は少々苦手で
何とかそこを避けて、カレコレ何十年。
でも年に何度か平安朝ののんびりとした時間の流れに
取り込まれることがあって、「しのぶれど色にでにけりわが恋は」
などとつぶやいてみたこともあった。

そこで忙しくなる前のぽっかり時間が空いた今、
「百人一首」に取り組むことにした。
となると・・・、
モノから入る悪い癖。

まずは百人一首の札を買いましょう!ということでお買い物。
迷ったあげく、CD付きにしたが、これが大正解。

CDから流れる、その典雅な詠み。
まったく現代の時間の流れとは関係ないまったりとした詠みは
すっかり私を平安の宮廷へ・・・。

・・・となると、良かったのですが、
さっそくの競技モード。
wiiといい、百人一首といい、本当に大人げない。
大人げないうえに小学生のボクに負けるこの不甲斐なさ。

目はかすみ、小さい字は読みにくく、
暗くなると勝負にならない私ではあるが、
今月は百人一首を覚えよう。
古典好きな方、あなたの好きな歌はなんですか。

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プラダを着た悪魔

何だかスカッとしたくて久々に映画!
公開されたばかりの「プラダを着た悪魔」です。

これは最近では珍しく私の周辺でも観たい!観たい!と
言っていた人が多かった映画です。
アン・ハサウェイが来日してましたが、
すごーい可愛い人と思ったら、オードリ・ヘップバーンの再来なんて
言われている女優さんだったのね。
でもパーツが大きい美形だけあって大らかでイイですね。

それにしてもこの映画。
私は世代としてはメリル・ストリープ。
恋(結婚)か仕事かの二者択一選択世代です。
(※あっ、でも私はそんな選択なかったか・・・)
しかも私は上司という立場にもあまり縁がない。

我々世代は女性の上司ってあまりいなかったけれど、
今は普通にいますよね。
映画のような人はレアケースだと思うけれど、
この映画観て膝打ってる人も多いんじゃないかと思う。

私は今論文のストレスが爆発気味なので、ひたすらシャネル・プラダなどの
最新ファッションを楽しんで来ました。

でもベストセラーの小説も読んでみたいです!
だってヴォーグが一切映画を紹介してないからネっ。

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江戸の誘惑

江戸東京博物館で開かれている「江戸の誘惑」!
もうタイトルからして素晴らしい。

"The Allure of Edo"

いくらでも誘惑されたいと言う感じですが、
アメリカ・ボストン美術館から
実に一世紀ぶりに日本に里帰りするという肉筆浮世絵の数々・・・。

明治時代に来日した医師、ウィリアム・ビゲロー氏が
多くの浮世絵を買い集め、
そのほとんどをボストン美術館に寄贈したというもの。
これがまた膨大な数だったそうで、調査が進まず
長い間「幻の浮世絵コレクション」といわれてきた版画達。
しかも後の調査で版画ではなく肉筆浮世絵の名品が
何百点もあったということですから、
当時の日本はいったい何をしていたか!という気がする訳ですね・・・。
江戸的なものを排除しようとした結果かもしれないけれど、
本来日本にあるものが、海外で評価されていて、
しかも今や、それをお借りして見せて頂かなければいけない現実。

あぁ~、もったいないことです!

でもそんなこと思っても仕方ないので、
今回のコレクションを思いっきり堪能したいと思います。
七百点もある肉筆浮世絵のなかから、選りすぐりの80点。

それにしても図録でしかみたことがない名品がいっぱい!
いいな~、ボストン美術館の人はこの何百点の所蔵品見られるんだろうな~。
と、羨ましがっていたら何と!何と!
最近私が論文用に家でずっと手元において眺めている、
(もちろん、ただのカラーコピーです)
歌川豊春『観梅図』とほとんど同じような浮世絵を発見!

それが、歌川豊春「向島行楽図」です。

当たり前だけれど、図版コピーとは色彩が違う・・・
キレイ・・・
これがまた「観梅図」と思わぬ符合があって面白いです。

今回は菱川師宣、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重、鈴木春信・・・などなど
目にも美しい作品がたくさんあって80点全部好き!!っていう気持ちだけど、
一点挙げるなら、何と言っても

葛飾北斎「鳳凰図屏風」

版画と違って顔料系の絵の具なので、素晴らしい発色。
なかでも赤と青が妖しいくらい綺麗。そこに緑の羽根が広がるものだから
傑作以外のどんな言葉がありましょうか・・・!
この作品は後期北斎芸術の頂点と呼ばれているそうですが、
日本での公開は初めてです。
手塚治虫の「火の鳥」を彷彿させるような・・・。
江戸中期のスーパー絵画師、伊藤若冲のような・・・。
それから鈴木春信さんだって、世界中探したって肉筆画は数点しかないのに、
ビゲローさんは易々とお持ちです。

版画と違って肉筆画は一点ものだから、当時も富裕階級の人々に向けて
描かれた絵。北斎の屏風は枕元に置くようなものだったらしいのですが、
どんな気持ちで眠りについたのか・・・

やっぱり江戸はヒトもモノも面白い!

※作品や詳細はこちらからどうぞ。
http://www.asahi.com/boston

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ネーミングは大事!

 風邪をひいてしまって、喉にタオルを巻き生姜湯を飲み、
何とかパソコンにかじりついています。

というのも現在、「江戸」に関する論文執筆の真っ最中。
しかも〆切りに間に合うかどうか・・・危うい。
私の計画書によると、毎日数ページ書きつづけなければ
アウトな計算・・・。

だから、こんなふうにブログを書いている時間などないのだけれど、
気分転換しながらでなければとてもやっていられない!

ということもあり、頭の中はどっぷりと「江戸」!!!!・・・
でも真面目な論文を読みつつ、山本一力さんの『あかね空』
時々思い出す。

私が取り扱っているのは「大店」だけど、対極にあるのは「裏店」、
人情としては「裏店」の方がよっぽど面白い。
だから早く論文を終わらせて、「裏店」の方へ行きたい。

ある日、興味深い記事に出会った。
それは山本一力さんが話されたタイトルについての内容だった。

直木賞受賞した『あかね空』、
執筆中、ご本人は『あかね射す』という題を考えていらしゃったそうだ。
しかし出版する段階で永井路子さんに同名の
作品があることがわかって、山本さんは『寒ざらし』に変更しようとしたらしい。

ところが編集者は「短編ならいい題だが、長編としては小さすぎる。もっと大きな
題名にしましょう」と言った。
それまで山本さんは題名に大小があると思っていなかったらしいが、
そう言われてみると、確かに小さい気がする・・・。
そこで最終的に落ち着いたのが『あかね空』だったという内容。

と、そこで私はうなった・・・
確かにおっしゃるとおり。「寒ざらし」では私も書店で手に取ってないかもしれない。
そして、以前このブログでも紹介したあのあかね空の浮世絵は使えない。

山本さんはこうも言っている。
「大きくくくった言葉は人の心に残る」
それは親に言われた「卑しいことはするな」という言葉だそうだが、
『あかね空』にも通じるものがある。

あかね空ー今日の終りと明日への希望の色。
淋しくもあり、ほっとする気持ちもある。
黄色ー赤橙ー紫ー青紫ー濃青ー黒へと変わる時間。
暖色ー寒色ー闇への見事な自然の営みは確かに大きい。
「寒ざらし」は「寒色」だけだが、
こうして見ると「あかね空」はすべての色を融合しているようにも感じ取れる・・・

表題は大事ですね。
つまり本の顔!

オットト、しかし私の場合、
現実に返れば、まずは論文の中身でした。
(わかっていればよろしい…by 事務所社長)

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*セレンディピティ

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大学院が始まったので、最近は自分のテーマである「近世の色」
ついて考えることが多い。
すると、なぜだか必要と思われるモノやコトが向こうから近づいてくる。
これを言葉で表わすと「セレンディピティ」と言うのかな…

ただ「偶然の幸運」は、心の準備や心の開放がないと感じることはできない。
近頃は、以前の頑なな私と違って心の扉を開いているので、
たくさんの「偶然」と言うものが起こる。
ただ難しいのは、その偶然のなかで本当の幸運は何か、本当に欲しいものは何かを
見極めることではないかと思っている。

そんなことを考えていた矢先、セレンディピティがたくさん降ってきた。

「近世の色」を考える時、どうしても何かが足りないと思っていたら、
ある方から、重要無形文化財、すなわち人間国宝でいらっしゃる
小宮康助さんの名を教えて頂いた。
そして現在は2代目の小宮康孝氏が後継していらっしゃることもわかった。
そこまでであふれるような有り難さを感じていたが、
一刻も早く実際の作品を見たいと思っていた。

そうしたら何と!
横浜高島屋で「人間国宝展」なる催しが開催されているとの情報・・・
さらに、それは4月17日までの開催であること。

えっー、開催終了が迫っていると焦った私は、昨日何とか時間をやりくりして
横浜高島屋へ。
すると結構な人。人。人。もちろん中高年の方がほとんどで、
こんな私でも会場では「若い人」!
ひとりで展覧会に行くことが多い私は、連れ立って来ている上品な高年女性の
なにげない話に耳を傾けることが多い。

昨日も一人で会場内をいったり来たりしながら
ドキドキして小宮康助氏の「江戸小紋」を探す・・・

人間国宝は染織関係も多い。
もちろん友禅や箔などは豪華で優雅で目がくらむようなものもある。
そんななか、小宮さんの作品はひっそりと反物だけで存在していた。
一見地味そうに見える小宮さんの薄紫色の小紋・・・
しかし何故だか多くの人がその前で長い時間を過ごしていた。

私は何とか人がいなくなるのを待って正面からまっすぐに作品を見た。
すると、遠目からでは感じられない静かな力が、
「二つ割竹縞」からにじみ出ていた。
50年の時を経ても色褪せない技と美。心が身震いしたような気がした。
すると、近くでおばさま達の声。

「これは本当に素敵ねぇ~~。こんなの来てみたいわねぇ~~。」
「そうね、この紫は地味過ぎず、派手過ぎず、品があるわ。」
「角度を変えると白っぽく見えるわね、一生に一度でいいから着てみたいわ」
「帯を派手な色にするとまた違った良さが出るわね」・・・

等という会話と溜息が続き、その場を離れない奥様達。
私はしばらく赤の他人の奥さま2人と3人並んで、
黙って「薄紫」の竹縞を眺めていた。

日本には昔から「出ず入らず」という考え方があるけれど、
おばさま達がいう「派手過ぎず、地味過ぎず」、あるいは「品」というところに
日本の伝統や美のキーワードがあるような気がしている。

2代目の康孝さんの作品もやはり「薄紫」の反物で、きちんと伝統を継承されたうえに、
また違った趣きが感じられ素晴らしかった。

「近世の色」、もしかしたら「紫」がヒントかもしれないなどと思いながら、
しっかりとした何かを与えられて帰ってきた。

・横浜高島屋 4月17日まで(東京開催は終了)
 その後は秋までお待ちください!
・大阪ー8月30日~
・京都ー9月13日~

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*花実双美

2000

何年か前に浅田次郎さんの小説に凝っていて、読みあさった時があった。
飽きっぽい私は、すごい勢いで読んで次ぎの興味に移ってしまっていた。

そんな浅田次郎さんの文章とまた巡り合った。

ある雑誌に掲載されたエッセイで「花実双美」というタイトルがついている。
浅田さんは京都の古いお茶屋さんで、明治の元勲の筆なる
花實雙美」という軸を見つけたことから、
西洋文明と日本文化という二つを「花も実も二つながら美し」という読み取り方と
(当時の人々の苦渋の選択)
茶屋の妓たちへの戒めの言葉として
「見映えが良いばかりではなく、中身も美しくなければいけません」という
至言とも言える解釈をなさっている。

情操と教養、伝統と進歩、外見と内面、型と身体など…

私が今、興味がある事柄が「花実双美」この四文字に隠されています。

しかし人間、「言うは易く行うは難し」

私自身、人に偉そうなことを言っても、「じゃぁ、あなたはどうなの?」
裏表ないの?言ったことを行動に移してる?花も実もあるの?と言われると
ただ下を向くしかありません。
しかし桜咲く4月、新しい年度が始まったことでもあるので、
心を新たに歩いていくことにします。
大学院のみなさま、周辺で助けていただいているみなさま、
今後は「花も実も」と欲張って精進して参りますので、
よろしくお願いいたします。

ずいぶんサボっていましたが、
color&voiceのカラフルディズ(日記)・色の不思議ブログとも更新しました!

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映画「サヨナラ」SAYONARA

 新年気分もすっかり抜けたので、テンプレートを変更いたしました!
赤も好きだけど、青も好きだな―。
もう少し、この寒い季節を楽しもう。

と、いうことで本日は映画の紹介。
大学院は私にとって本当に面白いところで、
今まで気がつかなかった視点が発見できる。
後期の授業で興味深かったのはアメリカのミュージカルから
ナショナル・アイデンティティとリテラシー、ディスコ―スを読み解く講義。

はっきり言って、ナショナリズムやアイデンティティって未だに
よく理解できないけれど、1940年代から50年代のアメリカは
文化の伝達と政治が影響しあっていた・・・

私自身はこんなふうに娯楽産業を見たことがなかったから新鮮な発見だった。
先生はたくさんミュージカルを紹介してくれたが、
「こんなのもあるんだよー」とほぼ付け足しのように見せてくれた映画が
なぜだか私の心を捉えた。

それはマーロン・ブランド主演の「サヨナラ」という映画。

1957年公開の映画で当時の日本でロケをしていて、歌舞伎や文楽も登場する。
すぐさま先生にDVDをお借りして見たが、
想像した以上に良く出来た「ハリウッドが作った日本映画」だった。
1957年の段階でここまで描けるなんて当時のアメリカは凄かったんだな―
と、ヘンなところで感心したりした。
よく見るとこれはアカデミー賞を何部門も受賞しているので、
この映画を知らなかった私の方が無知だったんだろう。

でも、マーロン・ブランドの笑った顔ってイイナー。
愛している女性を笑いながら見る彼の顔は本当にカッコイイと思う。

クールな魅力がある男性も良いけれど、
笑った顔が素敵な人がいいなー、と思う。

と、全然関係ない話になってしまったけれど、
今公開されている「SAYURI」はどうなんだろう。
「SAYONARA」を越えているのだろうか。
大学院のレポートが終ったら見に行ってみよう!

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眠れる森の美女

Img_0173  M&Aの世界では、本来の企業価値より株価が割安に放置されている銘柄を、森のなかで人知れず眠り続ける美女になぞらえ、「sleeping beauty(眠れる森の美女)」と呼ぶらしい。ヒルズ族の活躍のおかげで最近は新しい言葉をたくさん学んだなぁー。

 「眠れる森の美女」ー。我が家にはフェリクス・ホフマンの美しい絵によるグリム童話の「ねむりひめ」の絵本がある。これは「千歳緑」とも「常盤色」とも言える常緑樹の葉のようなくすんだ緑色を背景に、赤いマントを身にまとった王が、小さい姫を抱き、共に憂愁の表情で城にたたずむ絵の表紙。

 何ともいえない緑と赤の補色のコントラストが美しい。

 ところで村上ファンドは阪神電鉄を「美女」と見込んで一気に約4割の株式を取得したそうだ。新聞記事によると、「美女」は森から出たが市場参加者がその真価をこれから見極めるとある。村上さんは美女を見分ける特別な眼があるのだろうか。

 森の緑ー。緑は一般的には安心やリフレッシュの色とされているが、一方で常緑樹の緑色の不変性になぞらえて「お金」に関係する色でもある。アメリカドル紙幣を筆頭に世界中の紙幣の色をみると良くわかる。さて今回の森の美女の価値はどうだろう。さらに緑の補色の赤は、色のなかで最も物質文明に関係する色である。

紙幣と物質の色。

「眠れる森の美女」はロマンティックな用語だが、まさに現在のヒルズ族にふさわしい色をたたえている。

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●「千歳緑」-不老長寿の象徴のように言われる常盤の松。その葉のようなくすんだ緑色

●「常盤色」-常に変わらないことや永久不変なことをあらわす語句の「常盤」松や杉は常緑樹にも用いられて「常盤木」とも呼ばれる。常に変わらない緑をたたえる色。

 

  

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